こんにちは〜、rinnです!
この記事では、
車を「相続で名義変更する場合」と、「人から譲り受けて名義変更する場合」
について、実際に行った手続きを紹介しています。
「人から譲り受けて名義変更する場合」において、「移転登録申請(通称:名義変更)」を行っているので、

名義変更って何が必要なの?
という方にも役に立つ情報があると思います。
名義変更に関する、
- 手続きの手順
- 必要な書類
- かかった費用
が気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね𓂃 𓈒𓏸



でも、相続に関する手続きは必要ないよ
という方は、Contents (目次)の手順3【一般的な名義変更】をクリックして、ジャンプするのがおすすめ。
手続きの大まかな手順
端的にまとめると、
「遺産分割協議書」を用いて、名義変更を2回行った。
これが今回、私が行った手続きの全貌です。
名義変更の内訳は、
- 相続協議で祖母に相続が決定(相続に伴う名義変更)
- 祖母から孫の筆者に譲渡(一般的な名義変更)
というものです。
申請当日、陸運局の相談窓口で



亡くなった祖父の車を、相続権のある祖母に譲渡し、その後、私に名義変更をしたいです。
と、伝えています。
手順1【相続権のある人を整理】前提:遺言書が無い
亡くなった人の家族が遺産を相続できることはよく知られていますよね。
その遺産を相続できる人は”民法”によって決められています。
ステップ1:家系図のおさらい
まず、配偶者は常に相続人です。
そのあと、
- 第1順位…故人の子
- 第2順位…故人の父母
- 第3順位…故人の兄弟
の順番になります。
ここで注意したいのが、該当者は故人の直系家族というところです。
例えば、配偶者は常に相続人ですが、その配偶者の親に相続権はありません。
あくまで、故人の子、父母、兄弟なのです。
では、これを自分の家系図に当てはめてみましょう!
ステップ2:筆者の場合
私の家系図では、このようになりました。


相続人
- 配偶者:祖母
- 第1順位:孫のA子(長女はすでに他界)
- 第1順位:次女
- 第2順位:父母はすでに他界
- 第3順位:兄弟はすでに他界(配偶者はご存命だが、相続権は無し)
という結果になりました。
手順2【相続に伴う名義変更】例:祖父から祖母へ
故人名義の車を相続する場合、必要な書類は、”遺産分割協議成立申立書”か”遺産分割協議書”のどちらで手続きを行うのかによって変わってきます。
ステップ1:手続きの方法を選ぶ
遺産分割協議成立申立書
特徴
- できるだけ早く相続したい!
- 費用がかかっても、簡単な手続きが良い
- 相続権のある全員と連絡が取れない
といった方におすすめの方法です。
申立書は、「遺産分割協議書」の代わりに提出できる書類です。
また、相続人(又は代理人)が1人で作業を進められるため、比較的早く・簡単に準備することが可能です。
ただし、条件として”相続する車が100万円以下”でなければなりません。
そのため正式な査定を受け、書類を提出する必要があるので、費用がかかります。
必要なもの
・遺産分割協議成立申立書
・査定書(100万円以下であること)
・査定士証の写し
記入例:遺産分割協議成立申立書


遺産分割協議書
特徴
- 相続を急いでいない
- 車の構造が車検証の情報と違う*
- 相続権のある全員と連絡が取れる
*補足情報を下記に記載
といった方におすすめの方法です。
遺産分割協議書には相続権のある方、全員の著名と実印の押印が必要です。
*補足情報
改造車の場合、査定を受ける際は車検証の情報通りに戻す必要があります。
例えば、『後部座席のシートを取り払っていたけど、すでに売却して手元に無かった』というパターン。
故人がきちんと構造変更申請をしていれば、車検証の乗車人数も変更されているはずですが、手続きをしていない場合、元に戻せないので、遺産分割協議書での手続きが無難です。
必要なもの
・遺産分割協議書
記入例:遺産分割協議書


記入例:委任状





上記書類はすべて運輸支局HPでダウンロードできます
ステップ2:実際に準備した書類
どちらか都合の良い手続き方法
に加え、下記書類を準備しました(筆者は遺産分割協議書で手続き)。
- 車検証
- 故人の戸籍謄本*
- 相続者の実印と印鑑証明書*
- 長女の死亡が記された戸籍謄本(筆者の場合)
- 委任状(必要なら)
*補足情報を下記に記載
戸籍謄本
故人の”生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本”が必要です。
ここで注意したいのが、
故人の戸籍の中に、相続権のある人、全員の名前が記載されているか
ということです。さらに、
婚姻があった場合、現在も記載されている婚姻者の姓と同じか
(離婚・再婚の場合は、その記録がわかる戸籍を別途用意)
という点も、相続権の証明をスムーズに行うために、見ておく必要があります。
また、相続権のある方(親)がすでに亡くなっていて、子に権利が移動している場合、親の戸籍謄本(死亡と子の名前が記載されたもの)も必要です。



私が手続きを行った場所は、原本とコピーと持っていけば、原本は返してくれました。
印鑑証明書
原本が必要です。
私は相続する人(祖母)の印鑑証明書だけで大丈夫でしたが、
相続権のある人、全員分の印鑑証明書と戸籍謄本が必要な場所もあるそうです。
手続きを本格的に始める前に、一度、地域の運輸局にお問い合わせくださいm(_ _)m
相続に伴う名義変更の書類はこれで以上になります。
ここからさらに、名義変更をされない場合、手順4【運輸局での手続き】へお進みください。
手順3【一般的な名義変更】例:祖母から筆者へ
車を所有する人が変わる場合、移転登録申請(通称:名義変更)が必要です。
どのような書類を準備すれば良いのか、申請後の使用方法を元に考えていきましょう。
ステップ1:名義変更後のパターンから選ぶ
パターン①:所有者と使用者が同じ


名義変更を行ったあと、車を所有する人も、使用する人も同じ場合、以下の書類が必要です。
「現在の」所有者
- 車検証
- 印鑑証明書*
- 印鑑*
- 譲渡証明書*
*補足情報を下記に記載
「新しい」所有者
- 印鑑証明書
- 印鑑
- 車庫証明書*
- 委任状(必要なら)*
*補足情報を下記に記載
印鑑証明書
原本が必要です。
もし、手順2【相続に伴う名義変更】も同時にされる方は、併用することができるので、再度準備する必要はありません。
印鑑
新旧・所有者ともに、印鑑証明書の印鑑を持参してください。
車庫証明書
現住所を管轄する警察署で発行してもらいましょう。



ちなみに、現住所が「村」の場合、免除される場合が多いです。
記入例:譲渡証明書


記入例:委任状





上記書類はすべて運輸支局HPでダウンロードできます
パターン②:所有者と使用者が違う


名義変更の後、所有者と使用者が異なる場合、さらに使用者の書類が必要です。
使用者
- 住民票
- 印鑑*
- 車庫証明書
*補足情報を下記に記載
印鑑
印鑑証明書の発行が必要ないので、認印で手続きが可能だそうです。
ステップ2:実際に準備したもの
パターン別のまとめリストはこちら
筆者の場合
祖母から私への名義変更を行うため、以下7点を準備しました。
- 車検証
- 印鑑証明書×2
- 印鑑×2
- 譲渡証明書
- 委任状
一般的な名義変更の書類はこれで以上になります。
手順4【運輸局での手続き】
「移転登録申請」を行います。
- 準備した書類に不備がないかチェックを受ける
- 印紙・プレート代金の支払い
プラスドライバーを使って、自分でナンバープレートを外します。
後ろの封印されているネジは、上からドライバーに体重をかけて破壊・取り外します。
取り付けは、丸いネジを封印されていた部分に使用します。
その後、封印場に車を運び、専門スタッフに封印してもらいましょう。
運輸局の敷地内にある、税事務所で手続きが行えます。



私たちはトータル、1時間くらいで終わりました⚑⚐゛︎︎︎
実際にかかった費用
『相続に伴う名義変更と一般的な名義変更』を行った結果、かかった費用は 約34,000円 でした。
・戸籍謄本:3,500円
・印鑑登録:300円
・証明書:600円
・実印費用:27,000円
・印紙:1,000円
・ナンバー:1,760円
仮に、実印を作る必要がなかった場合、パターン別の支出は、
という結果になりました。
終わりに
今回、初めて自分で名義変更を行い、とても勉強になりました。
ですが、この手続きは、故人が生前に遺言を残していれば、本来しなくても良い手続きです。
私は「手続きの勉強ができてよかった。」と思いましたが、時間と手間がかかるのは事実なので、
- 「相続」を他人事と思わずに、家族と将来の話をきちんとする
- 自分の身の回りの整理は生前に自分でやる
ということが大切だなぁと思いました。
料金や書類の誤差は地域によって多少生じると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
『写真と旅』をテーマに発信しています!


私たちは相続したハイエースを、キャンピングカー仕様にDIYしています!
完成後はコロナの様子を見ながら、日本一周の旅に出たいと思っています。
このサイトでは、車で行けるお気に入りの場所をたくさん紹介しているので、最後まで読んでくださった方が、スムーズに車の名義変更ができ、その車と行きたい場所が見つかれば最高に幸せです。
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